大人の自閉症-症状チェックリストと仕事の選び方

大人の自閉症に関する情報と社会で上手くやっていくため方法を書いていきます。

人間関係の悩みで済まされる女性のアスペルガー症候群の特徴

自閉症スペクトラムを含む発達障害は、一般的に女性よりも男性の方が多いと言われています。(男性は女性の4倍という説も・・・)

しかし、実際は女性の発達障害も少なくはなく、見過ごされているだけということも。

女性のアスペルガー症候群が見過ごされる理由

女性の発達障害が見過ごされやすい理由として、一番大きいのは、発達障害による特徴が男性ほど明らかに現れないということ。特に、アスペルガー症候群アスペルガー症候群は、学力や言語の目立った遅れはなく、こだわりの強さやコミュニケーションの困難さを特徴とする自閉症スペクトラムに分類される発達障害のひとつですが、男性の場合は幼少期からその傾向が目立つ一方で、女性の場合は特徴が目立たず、「人間関係の悩み」として現れます。

アスペルガー症候群の特性が「悩み」で済まされる

女性に多い人間関係の悩みといえば、女性同士のグループに馴染めず孤立してしまったり、女子トークについていけないなどが挙げられます。

アスペルガー症候群はの女性は、本人に悪気がなくても失言や暴言などが出てしまったり。また女性特有の非言語コミュニケーションが苦手なため、相手の表情や仕草から暗黙の了解を知ることができないため、それが「人間関係の悩み」として済まされてしまうのです。

※非言語コミュニケーション・・・言葉や文字を直接用いずに行う情報伝達。表情や視線、身振り、しぐさ、動作、声の質、抑揚、相手との距離、姿勢といった手段を用いて行われる知覚や感情、思考の伝達。

女性はコミュニケーション力が高いからこそ見過ごされる

女性は男性と比べて言語能力がコミュニケーション力が高い傾向にあります。そのため、発達障害というよりは個性と捉えられ見過ごされるケースが多いのです。

男性の場合、会話のすれ違いが幼少期から出るため、人間関係そのもの築けない人も多いのですが、女性の場合、ある程度の社会性やコミュニケーション力があるため10代になってから人間関係での困りごとが増えてきます。それは、女子トークが複雑になってくる時期と重なっています。先ほども言いました、女性は10代を過ぎると非言語コミュニケーションを重要視するようになり、会話が複雑になってくるため、テンポよく受け答えすることや、恋愛やファッションなどの他愛ない話についていくことが困難になってくるのです。

女性のアスペルガー症候群の思春期の変化

女性の発達障害では、思春期に体調不良が強く出るといった特徴もあります。特に、アスペルガー症候群の女性は、夜眠れないといった睡眠障害、吐き気、腹痛、便秘などの胃腸の異常、原因不明の発熱、朝布団から出れないほどひどい疲労感などに悩んでいる方も多いです。

詳細は明らかになっていませんが、女性はホルモンの関係で思春期に体が変化するため、神経系の機能不全が起こりやすいとも考えられています。

また思春期の時点で発達障害とわかっていなくても、これらの不調から病院へ行き、不調の原因がわからないため「心身症」などといわれ、治療を続けて何年も経ってから発達障害に気付くこともあります。

さらに、アスペルガーの場合、考え方のこだわりや感覚面のかたよりなどから、食事の習慣が乱れ摂食障害を発書することもあります。このほかにも、境界性パーソナリティー障害や性同一性障害などの二次要害を起こしていることもあります。