大人の自閉症-症状チェックリストと仕事の選び方

大人の自閉症に関する情報と社会で上手くやっていくため方法を書いていきます。

大人の自閉症の向いている仕事と向いてない仕事

自閉症で働いている大人の数

自閉症は生まれつき持っている発達障害のひとつで、「社会性と対人関係の障害」「コミュニケーションや言葉の発達の遅れ」「行動や興味のかたより」この3つの特徴が発達段階で現れてきます。現在のところ自閉症の大人が日本でどれくらい働いているかという、明確なデータはありませんが、自閉症は約500人に1人いるといわれ、症状が軽い人も含めると約100人に1人いるそうです。

自閉症といってもの、その症状の程度や、知的発達の遅れがあるかどうかは人によって違いがあり、症状が軽い人から重い人までさまざまです。そのため、自閉症の人の中でも、民間企業に就職する人、就労支援施設で終了する人など働き方もさまざまです。

自閉症の症状が重い人は、国や民間の就労支援施設を利用して、周囲の理解のもと無理なく仕事ができるところに就職することも選択肢のひとつです。働く時間なども個人のペースに合わせて仕事ができるので、ストレスなども軽減されます。

仕事をして初めて自閉症と診断されるケース

大人になってから自閉症が発症することはありません。しかし、自閉症の症状は人によって異なり、症状の軽い方の中には大人になるまで気づかれない場合もあります。仕事をして始めて「みんなはできるのに自分には難しく感じる」「どうしても仕事の流れがつかめない」など、うまく仕事ができないと感じたときに始めて自閉症と気づくこともあるのです。

仕事をして、ミスが続いたり人間関係がうまくいかないなどで心療内科に通い、自閉症と診断されることもあります。子どものころから人間関係に悩んでいる方も多く。大人になって自閉症と診断され「やっぱり」と納得する人も多いだとか。

大人の自閉症の向いている仕事は?

障害の有無に関係なく、向いてなかったり苦手な仕事では失敗も多く本人もつらい思いをします。自分の特性を知り、得意な事や好きなことを活かせる仕事だとうまくいく可能性も高くなります。自閉症の人には仕事において得意不得意がはっきりと分かれている場合もあります。自身の得意な作業や、苦手な作業を理解し、自分に合った職や対処法を探すことで、仕事での困りごとを解消することもできるでしょう。

あくまでも傾向にすぎませんが、自閉症に向いている仕事と向いてない仕事には以下のようなものがあります。

自閉症に向いている仕事

プログラマー

システムエンジニア

マーケティングリサーチ

・在庫管理

経理

・点検作業

・工場での流れ作業

・機械部品の組み立て

・学者

・芸術家

パターン化された作業に強かったり、一つの作業に集中できたり、数字に強かったり、専門性の高い知識が必要など、自分の特性や能力を活かせる仕事を見つけていきましょう。

自閉症に向いていない仕事

人とのコミュニケーション力の高さが必要とされる職業や、急な予定変更などが頻繁にあるといったことや、苦手なことや、自分の特性に合っていない職業は、ミスも増えストレスも大きくなってしまうので避けましょう。

大人の自閉症が仕事を探すためには

自閉症が仕事を探す方法はいろいろあありまさう。国や民間の就労支援事業所に相談したり、担当医師に相談したり、自分でも探すことができます。また、診断を受けたり障がい者手帳を持っている人は、公的な支援を受けながら仕事を探すことができます。

就労を支援してくれる機関やサービスとしては、「ハローワーク」「就労移行支援」「ジョブコーチ制度」など、自閉症をもつ本人や、障害者を雇用した企業が受けれる制度などもあります。

まずは一人で抱え込まずに専門機関に相談を

自閉症の人が就業する場合、多少の困難はあります。そんなときは、一人で抱え込まずに周囲の人のサポートを受けることが問題解決の近道です。まずは、「発達障害者支援センター」「障害者就労・生活支援センター」「精神保健福祉センター」「相談支援事業所」などの専門機関があるのでそこで相談しましょう。