大人の自閉症-症状チェックリストと仕事の選び方

大人の自閉症に関する情報と社会で上手くやっていくため方法を書いていきます。

大人の自閉症と自閉症スペクトラム障害の違いは?

自閉症について

自閉症は、通常生後30ヶ月までに発症する先天的な脳の機能障害です。視線が合わなかったり、1人遊びが多く、関わろうとするとパニックなったり、特定のモノに強いこだわりが見られたり、コミュニケーションを目的とした言葉が出ないなどの特徴が見られます。

自閉症スペクトラム障害とは?

話すチカラやことばの理解、形を認識するチカラや状況を理解するチカラなどの知的な能力が、年齢に対して全般的に低いレベルにあり、社会生活をしていく上で、理解と支援が必要な状態を「知的障がい」と言います。自閉症の中でも、知的障がいを伴う場合と、伴わない場合とがあり、知的障害を伴わない自閉症を「高機能自閉症」と呼びます。高機能自閉症とよく似た特徴を示し、発達初期に言葉の遅れがなく、比較的言語が流暢な場合には「アスペルガー症候群」とも診断されることがあります。

高機能自閉症アスペルガー症候群は、知的障がいないため、周りからの理解や支援が得られにくという場合が多いです。それらの障がいを持つ人が、社会の中で生活していくためには、より正確な知識の普及や支援が望まれます。

さらに、自閉症ほど典型的でないが、自閉症としての特徴がいくつかあること指して「非定型自閉症」、または特定ができない「広汎性発達障がい」などがあり、知的障がいや自閉症の度合いによって呼び方が異なりますが、自閉症アスペルガー症候群、非定型自閉症、広汎性発達障がいを統合して「自閉症スペクトラム」と呼ばれます。

大人の自閉症の特徴

大人になってから自閉症と判断される人のほとんどは、知的障がいの程度は低いです。しかし、学校や職場など社会のさまざまな場面で人とのコミュニケーションや関わりに難しさが生じることが多いです。また、興味や関心が狭く、独自のこだわりが行動や振る舞いに見られることもあります。それ以外には、五感などの感覚が人よりもとても敏感に感じたり、逆に鈍感すぎることもあります。これらの特徴は、人によってどの特性が強く出るか、またどの程度の強さなのかもさまざまです。全く同じタイプの人はいないといってもいいくらいです。基本的に、生まれてから死ぬまで、これらの特徴を持っていますが、大人になってから初めて社会生活での困難さが明らかになることもあるのです。